面白いマンガのみ厳選して掲載!!

まだバレてない…!知名度と面白さが釣り合ってない名作マンガ5選

公開日: 2025.12.11
バズった漫画や定番の名作マンガはひと通り読んでしまって、「次に読む掘り出し物がない」と感じている人向けの特集です。

世の中には、面白さに対して知名度がまったく追いついていない“隠れ名作マンガ”がまだまだ埋もれています。広告も少なく、SNSでもあまり見かけないのに、読み始めると一気に最後まで持っていかれるタイプの作品たちです。

この記事では、マガゾンが実際に読んで「知名度と面白さのバランスがおかしい」と感じたマンガを5作品だけ厳選して紹介します。王道から少し外れたところで「自分だけの推しマンガ」を増やしたい人は、次に読む一冊の候補としてチェックしてみてください。

まずは結論|今回おすすめする作品一覧

迷ったときは上から順にチェックすればOK。

順位 作品名 巻数 ひと言タグ
1位 蝉は胎児に寄生する 全 1巻 倫理観ぶっ壊す名作
2位 さらば、漫画よ 全 2巻 怪物ディストピア
3位 最遊記外伝 全 4巻 4巻で全員泣く外伝
4位 ツッパリ探偵怪人メルヘン心中 全 1巻 ぶっ飛び天才短編集
5位 リバイアサン 全 3巻 宇宙サバイバル傑作

このランキングの選び方

どういう基準で作品をピックアップしたかを説明します。

今回の「知名度と面白さが合っていない名作」の選定基準は、次の通りです。

・単にマイナーな作品ではなく、読了後の満足度やインパクトが高いこと
・読み始めたら止まらない「ストーリーの引力」があること
・ジャンル内でひと味違うテーマや構成、キャラクター性があること
・一発ネタではなく、「誰かに勧めたくなるポイント」がはっきりしていること

作品別の詳しいレビュー

一作ずつ、どんな読後感になるのかを詳しく解説します。

1位

蝉は胎児に寄生する

全 1巻 / ランクイン理由を解説
医師の立花ユリは海で隔てられた小さな孤島へ、ある蟲の研究にやってきていた。

それは人に寄生する蝉…蝉に刺された人間は卵を植え付けられ5年後に身体を突き破り孵化する。卵を取り除く方法はなく刺された人間は必ず死ぬ事に…しかし女性にのみ唯一助かる方法があった!?

〝生〟と〝死〟と〝怒り〟が誘うワールドエンドストーリー!
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編集部コメント
『蝉は胎児に寄生する』は、本気で“神作品”“超名作”と断言できるのに、まだ世間の知名度がまったく追いついていない一冊です。偶然読んだときに「なんでこれがもっと話題になっていないのか」と本気で衝撃を受けるタイプの作品です。

ただのパニックものではなく、設定の時点で圧倒的に強い世界観ができあがっています。蝉に寄生されてから死ぬまで「5年生きられる」という長い猶予と、“妊娠すると胎児に寄生が移るから女性は助かる”というルールが組み合わさった瞬間、人間関係も価値観も一気にぐちゃぐちゃに崩れていきます。

結末は最悪すぎるのに最高としか言いようがないレベルで、読み終わったあともしばらく頭から離れません。「二度と読みたくない」と感じる人がいてもおかしくない鬱さですが、それでも一度は読んでほしい、と胸を張ってすすめたくなる、知名度不足が本当に惜しい名作です。
2位

さらば、漫画よ

全 2巻 / ランクイン理由を解説
漫画は孤独を救えるか?

異常気象で猛暑の東京で暮らす8歳の少年・皆蔵(みなぞう)は、両親が離婚し家族が離れ離れになったことが悲しい。救いを求めるのは、世界的にヒットしている漫画『モクモクマン』。
その作者・獅子王(ししお)もまた、心に空いた穴を埋められずにいた。彼らの思いや祈りが紡いでいく、混沌とした世界の行方は―――?
作品ページへ
編集部コメント
『さらば、漫画よ』は、本気で“神漫画”“超名作”と呼んでいいのに、知名度だけがまったく追いついていない一冊です。読み終わったあとにまず浮かぶのは、「なぜこの作品がここまで知られていないのか?」という素朴な疑問でした。

舞台はディストピア社会。そこでは強者と弱者、搾取する側とされる側など、さまざまな立場の人間が登場しますが、本作のすごさは、こうしたテーマにもかかわらず、作者のわかりやすい思想や価値観が前面に出てこないところにあります。最後まで読み切っても、「作者はどの立場で語っているのか」が判別できないほど、徹底して第三者的なストーリーテリングに徹しているのが非常に珍しいポイントです。

そのうえで、物語としてのテーマ回収は完璧に決まっています。語るべきところだけをきっちり描ききり、余計な説明やメッセージを一切足さないことで、一つの作品として完成しきっている印象が強く残る作品です。知名度こそ高くないものの、「こういう作品こそ多くの人に届いてほしい」と心から思える、不遇な名作と呼ぶにふさわしい一冊です。
3位

最遊記外伝

全 4巻 / ランクイン理由を解説
「最遊記」本編より遡ること五百年。舞台は神々の住まいし天界。

常に桜咲き誇る常春の世界が、ゆっくりと確実に動き出す。黄金の瞳を持つ少年・孫悟空の出現によって…。

この物語から、最遊記が始まる!
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編集部コメント
『最遊記外伝』は、個人的ランキングでも余裕でトップクラスなのに、本編の陰に隠れて「知名度が面白さにまったく追いついていない」と感じている一作です。

最遊記本編を読んでいなくても十分に刺さる内容で、とくに4巻まで読み切ったときの感情の揺さぶられ方は、「ここまで読めば全員泣く」と言い切りたくなるレベル。アニメで済ませてしまうにはもったいない作品で、コマ割りや間の取り方、視線やセリフの配置まで含めて“漫画という形式そのもの”に意味があるので、ぜひ紙か電子でじっくりページをめくりながら味わってほしい、不遇な名作です。
4位

ツッパリ探偵怪人メルヘン心中

全 1巻 / ランクイン理由を解説
ツッパリはAIに100万回殺され、
探偵は思い込みで謎に挑み、
元・怪人は70歳で青春をはじめ、
博士はメルヘンで現実を夢想、
人魚は海を知らぬまま本を読む…
作品ページへ
編集部コメント
『ツッパリ探偵怪人メルヘン心中』は、読んだ瞬間に「この作者ガチの天才だな」と一発でわからされるのに、いまの知名度が明らかに追いついていない短編集です。タイトルからして全部ぶっ飛んでいて、中身も例外なく振り切れているのに、一話目からスッと頭に入る読みやすさがあります。

いちばんの魅力は、「カオスに見えるのにきっちりまとまっている」ところです。ただ難解だから芸術っぽく見えるのではなく、破天荒な発想と高い構成力がちゃんとかみ合っていて、普通の読者でも気持ちよく読み切れる“本物の変人系天才”という印象があります。

体感的には、藤本タツキ先生やうめざわしゅん先生、魚豊先生あたりと並べて語りたくなるタイプで、サブカル好きだけに閉じ込めておくのは本当にもったいない一冊です。「どうせサブカルでしょ」と身構えずに、とりあえず一冊まるっと触ってみてほしい、知名度不足が惜しすぎる超おすすめ作。
5位

リバイアサン

全 3巻 / ランクイン理由を解説
宇宙を彷徨う廃旅客船『リバイアサン号』――船に侵入した盗掘屋たちは、一冊の手帳を発見。

そこには、乗客だった少年・イチノセが書いた、事故当時に起きた衝撃の事実が記されていて!?

生き残りを懸けたSFサバイバル群像劇、開幕!
作品ページへ
編集部コメント
『リバイアサン』は、ジャンプ+作品の中でもかなり上位に入る完成度の高いサバイバルサスペンスなのに、他の有名作と比べると評価と知名度が釣り合っていない印象の一作。

宇宙船という逃げ場のない閉鎖空間で「生き残れるのは1人」という極限状況が設定され、人間の醜さや疑心暗鬼がじわじわと加速していく過程が、とにかく不穏でスリリング。物語全体にずっと薄い違和感と緊張感が張りつめたまま進み、最後まで読み進めた先で待っている衝撃の結末まで、一気に読まされてしまいます。『漂流教室』のような息苦しいサバイバルものが好きなら、ほぼ確実にハマるのに、まだそこまで名前が挙がってこない“知名度が足りていない名作”だと思います。

まとめ

今回紹介した5作品は、どれも「知名度より面白さが明らかに上振れしている」と感じたものだけを集めました。バズった有名作とは少し違うラインで、新しいお気に入りを増やしたいときの候補として使ってもらえればうれしいです。

気になる作品があれば、まずは1話だけでも触れてみてください。数ページ読んだだけで「これは最後までいくしかない」と確信できるタイプの作品ばかりです。各リンク先では試し読みやお得なキャンペーンもチェックできるので、自分のツボに合いそうな一冊からぜひ掘り起こしてみてください。