『神の子供』は、表紙の雰囲気だけ見ると
「はいはい、サブカル好きが好きそうなやつね」と思われがちな作品です。
中身も、いわゆる“みんながイメージするサブカル系”の空気感をしっかりまとっています。

ただ、「サブカルです！」と前面に出してくるタイプの作品があまり得意ではない自分から見ても、これは別枠。簡単に言えば、異常に知能の高い子供のサイコパス具合を描いた作品で、雰囲気もテイストもかなり独特です。

それでいて読み心地は、“世界観が強すぎて頭に入ってこない系サブカル”ではなく、ストーリーを直感的に追っていけるタイプ。難解さよりも「ヤバさ」と「面白さ」が前に出ているので、ライトな漫画好きにも実はおすすめしやすい作品です。

古屋兎丸先生の作品が好きな人は、まず間違いなく相性がいいと思います。