完結バビロンまでは何光年?
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- 作品紹介

マガゾンの短評 STAFF REVIEW
『バビロンまでは何光年?』は、ページをめくっているあいだ中ずっと、ナンセンスな笑いと、言葉にしづらい喪失感が同じ温度でまとわりついてくる一冊です。軽口と下ネタで進む“ゆるい宇宙旅”に見えるのに、読み進めるほど「地球を失った」という前提の重さが、じわじわと読者の感情を引っ張ってくる。ふざけているのに目が離せない、この引力の作り方がとにかく巧い。
空気感で言うなら、広大でロマンのある宇宙を舞台にしつつ、なぜか妙に“生活”が近い。消滅した地球の生き残りで記憶を失ったバブと、奇妙な仲間たちがポンコツ宇宙船で星から星へ彷徨いながら、失われた記憶と地球の気配を探していく――という骨格自体が、笑いと寂しさの両方に直結しています。壮大なのに身近で、軽い会話の裏に「帰る場所がない」痛みが常に薄く漂う。
ただ、「シュールなSF小話を並べた作品」で終わらないのが本作の強みです。複数の要素が入り組んで転がっていくのに読みやすさは抜群で、しかも大量に仕込まれた伏線が最後にきっちり噛み合う快感がある。さらに決定打として、SFのアイデア勝負に留まらず、望郷や家族愛といった“人間の核”を真正面から拾い上げるので、読み終えたときの満足度が異様に高い。ふざけた顔をしたまま、きっちり心を持っていかれるタイプのSFヒューマンドラマです。
空気感で言うなら、広大でロマンのある宇宙を舞台にしつつ、なぜか妙に“生活”が近い。消滅した地球の生き残りで記憶を失ったバブと、奇妙な仲間たちがポンコツ宇宙船で星から星へ彷徨いながら、失われた記憶と地球の気配を探していく――という骨格自体が、笑いと寂しさの両方に直結しています。壮大なのに身近で、軽い会話の裏に「帰る場所がない」痛みが常に薄く漂う。
ただ、「シュールなSF小話を並べた作品」で終わらないのが本作の強みです。複数の要素が入り組んで転がっていくのに読みやすさは抜群で、しかも大量に仕込まれた伏線が最後にきっちり噛み合う快感がある。さらに決定打として、SFのアイデア勝負に留まらず、望郷や家族愛といった“人間の核”を真正面から拾い上げるので、読み終えたときの満足度が異様に高い。ふざけた顔をしたまま、きっちり心を持っていかれるタイプのSFヒューマンドラマです。
おすすめポイント

























